おつかれさまです、「中古のボルボ」です。
夏本番、いざエアコンをつけたら「うわっ、くさっ!」ってなったこと、ありませんか?
せっかくの快適なドライブが、カビ臭い風のせいで台無しになるのは本当に残念ですよね。
ディーラーに頼むと数千円から1万円以上かかることもあるこの作業。実は、たった15分、数百円~数千円の部品代だけで、驚くほど簡単に自分で交換できるんです。
ということで今回は、実際にわたしが挑戦したボルボV60のエアコンフィルターDIY交換の手順を、写真付きで分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、クルマに詳しくない方でも、次の週末にはクリーンな空気でドライブを楽しめるようになりますよ。


中古のボルボ
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なぜエアコンは臭くなるの?主な原因はフィルターの汚れ
そもそも、なぜエアコンの風は臭くなるのでしょうか。
主な原因は、エアコンフィルターに溜まったホコリ、花粉、そして湿気によって繁殖したカビです。
特に日本の夏は湿度が高いので、フィルターがカビの温床になりやすいんです。

フィルターは消耗品。1年に1回、もしくは車検ごとの交換が推奨されているんじゃ。
見て見ぬふりをしていると、健康にも良くありません。
でも、ご安心を。交換はコツさえわかればとても簡単でした。
DIYでエアコンフィルターを交換するために準備するもの
まずは準備から。必要なものはたったこれだけです。
- 交換用エアコンフィルター
(後ほどおすすめのフィルターをご紹介します) - トルクスドライバー(T25サイズ)※無くてもできたので、今回は新品フィルターだけあればOK
(ボルボのDIYでは頻繁に使うので、セットで持っておくと便利です) - (あれば)汚れてもいい手袋、ライト
工具も特殊なものは必要ありません。トルクスドライバーはホームセンターやネットで1,000円以下で手に入ります。
【写真で解説】ボルボのエアコンフィルター交換手順
それでは、実際の交換手順を見ていきましょう。今回は私のV60(2011年式)での作業例です。多くのボルボ車で似たような構造になっていますので、多くのボルボに応用していただけると思います。
今回はなるべく道具を少なくするため、グローブボックスを外さないで作業します。
※グローブボックスとは:助手席の前の物入れです
交換作業はしづらいですが、私のようにずぼらな方はなるべく分解したくないはずなので・・・
外す場合は、2本のトルクスネジ(T25)で留まっています。これをドライバーで外しましょう。
手順1:助手席の足元にある内張りを外す
まず、助手席の足元を覗き込みます。すると、内張りの分割ラインが見えるはずです。
この内張りは、ツメで固定されているだけなので、割らないように引っ張ったり、下方向に押したりして剥がしていきます。
硬いので、ある程度勢いをつけてグッとやるのがコツです。




剥がした内張りの裏面の画像を載せておきます。これでツメの位置が分かるので参考にしながらポコポコ剥がしてください(たしか6コくらいのツメで留まっていたはず)


外せたら、今回の目的であるエアコンフィルターのフタが見えます。


これがフィルターのフタ


これがヒューズボックス


※ヒューズボックスのフタを外すと作業しやすいのですが、面倒だったので外さないでやっていきます。
カーペットのふわふわを手前にベロっとめくります。


手順2:フィルターカバーを外す
3本のフックが奥に飛び出ているのが見えますか?この3本を手前に曲げるとパカッと開きます。


開くと白いフィルターが見えます


内張りをめくると、長方形のプラスチックカバーが見えます。これがエアコンフィルターのカバーです。
少し窮屈な体勢になりますが、頑張って外しましょう。
手順3:古いフィルターを引き抜く
カバーが外れたら、いよいよ古いフィルターとご対面です。
フィルターにはツマミがついているので、それを掴んで手前にゆっくり引き抜きます。
ツマミが無いタイプのフィルターもありますが、つかめるところを見つけて左右にグニャグニャしながら引っこ抜いてください。





うわっ…!ホコリがボフっと舞った
作業しにくい体勢で大変だったけど、無理やり引っこ抜くことに成功


数年ぶりに交換したエアコンフィルターがこちら


ホコリや髪の毛がびっしり…。これは臭うはずだわ…。
というか、このフィルターからエアコンをONにした時の、あの臭いがする!
濡れたゴールデンレトリバーのような、ケモノ臭。涙
手順4:新しいフィルターを挿入する
古いフィルターを取り出したら、あとは逆の手順です。新しいフィルターを、元の位置に差し込みます。


【重要】 フィルターには空気の流れの向きを示す矢印が印刷されています。矢印が車体の後方(座席側)を向くように挿入してくださいね。


ここも狭くて大変なのですが、頑張りましょう。
アコーディオンのように曲がるので、先端を入れたらグニャグニャしながら無理やり詰め込みます。
ある程度入ったら、スッとスムーズに入るようになるのでそれまで辛抱です。






格安互換のエアコンフィルターでしたが、ピッタリハマりました!
しかし、新品のフィルターは真っ白で気持ちがいい。
こんなに簡単なのに、なんで今までやらなかったんだろう…
手順5:元に戻して完了!
フィルターを奥までしっかり差し込んだら、カバーと内張りを元通りすれば、すべての作業は完了です!
内張りを戻すときは、初めにこの画像のツメを上に差し込んでからやると、ピッタリはまりますよ。


お疲れ様でした!
今回使用したエアコンフィルター
今回わたしが使用したのは、活性炭入りのこちらのフィルターです。
純正品ではありませんが、消臭効果も高く、性能も十分。何よりコストパフォーマンスに優れていました。
2025年6月12日購入時点で、送料込み2480円でした。
上記が売り切れなら、次に安価なMANN-FILTER エアコンフィルターも良い。
活性炭が配合されており、嫌な臭いを強力に吸着してくれます。
純正品・互換品に比べてで半額から70%OFFで手に入るので、DIY派には嬉しい味方です。
費用はどれくらい違う?ディーラー vs DIY
今回のDIYでかかった費用は、フィルター代の約3,000円のみでした。作業時間は、写真を撮りながらでも30分ほど。
もし同じ作業をディーラーに依頼すると、部品代と工賃で安くても8,000円~15,000円はかかるでしょう。
差額で美味しい焼肉ランチが何回も食べられますね!
エアコンフィルターを自力交換した後の効果は?
これまでエアコンをONにすると、濡れたゴールデンレトリバーのニオイがしたボルボでしたが、
エアコンフィルターを交換した直後から、あのイヤなニオイはゼロになりました!



妻と子供も大喜びでした!暑い中交換して良かった!
エアコンクリーニングなどをおすすめされたりしましたが、ボルボはエアコンの構造が分解しにくく高額になるとのことで足踏み状態でした。
スプレータイプの消臭剤を試した時は、一時的には緑茶ミントのいい香りになっても1週間もすれば元通りになって諦めていました。
まさかエアコンフィルターだけがニオイの原因だったなんて…



試してみる価値、大有りじゃぞ!
みなさんも道具いらずで簡単なので、ぜひ挑戦してもらいたい。
まとめ
今回は、ボルボのエアコンフィルターをDIYで交換する方法をご紹介しました。
「外車は維持費が高い」と思われがちですが、こうした簡単なメンテナンスを自分で行うだけで、数千円単位の節約が可能です。
なにより、自分で愛車のメンテナンスをすると、より一層愛着が湧いてきますよ。
エアコンの臭いが気になっている方は、ぜひこの週末にでも挑戦してみてはいかがでしょうか。驚くほど車内が快適になります。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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