輸入車を安く手に入れたい。
そんな夢を叶えてくれるのが中古販売店です。
しかし、その実態は『いい加減な業者が多い』ということを知っていますか?
今回は、安さと外見に釣られて購入してしまった私のボルボ。その販売店はどのような感じだったのかをお伝えします。
さらに、購入直後に起きたトラブルについても話します。
正直なところ、想像を超えるトラブルのオンパレードでした。
この記事を読むことで、悪質な中古車屋さんがどれほどヤバいかがわかります。
失敗しない選び方まで解説するので、参考にしてください。

最低限でも整備してくれる販売店さんは、それなりの金額になるんですよね。
もし「この車屋大丈夫かなぁ…」と思っている人に読んでほしい内容になっています。




中古のボルボ
ボルボに魅了され、ボルボを仕事にした人。
自身の経験と、ボルボ愛好家さまの知見を公開しています。
ボルボ専門のメカニックからのアドバイスも当メディアの魅力のひとつ。
訪問してくださる読者さまに楽しんでもらえるようなメディア作りをめざしています。
【体験談】激安で中古外車を買った店がヤバい店だった


【体験談】激安で中古外車を買った店がヤバかった
車を買ったときのこと。
あれは年末のことでした。それまで乗っていた車を廃車し移動手段がなくなってしまい、中古車サイトを眺める日々が続いたときのこと。
ついにネットで目当ての一台が売り出したのを発見し、売り切れが怖かったのですぐさま店舗へ駆け込んだんです。
早速営業さんに現車確認を頼むと、ササっと車まで案内してくれました。そこにはネットで眺めていたボルボが…
支払総額は40万円のプライスカード、車体の外装や内装は想像よりも綺麗でした。少し過走行気味だったものの、正直『ラッキー!これに決めた。』と浮かれていました。
あらかじめネットで車種の故障しやすい部分を調べてから行ったので、心配していたミッションの調子やオイル漏れはないかをすかさず確認すると



僕ら輸入車のプロなんで、そういう問題がある車は仕入れないっすよ。
と自信満々に話してくれました。
その場で購入を決意して事務所へ戻り契約の話に進むと、契約書類を渡され、あれこれ書いてある内容に目を通す。
おかしいな・・・支払総額が47万になっていたんです。
『あの‥すみません、これ表にも支払総額40万円ってかいてありましたよね?』と質問すると、



あぁ、それは何も整備しない状態での金額でして。走るための整備や清掃や・・・合計でこの金額なんです。
購入する前提でレンタカーを借りて来店したから引くに引けず、ひとまず明細書を発行してもらうことに。
内訳をもらうと、頼んでもいないコーティング費用など、省けそうな部分が多かったので『整備に回したいのでオプションは全て結構です。』とお断りすると、少しゴネたあとに態度が一変。
『ご自宅まで帰宅する間に止まっても保証できませんからね。』とムスッとした態度で言い放つと
それからは終始、早く買って帰れという感じ。事務所に独りぼっちで20分くらい放置されたり、声があきらかに怒っていて、威圧感がすごすぎて泣きそうでした。
内心「これお店選びミスったなー」と後悔したものの、早く車が欲しかったので我慢するしかなかったんです。
レンタカーをまた借りるのも、もったいないですし…
無事に購入し、納車日を迎えることになったのですが
ヤバい店が売る車は、やっぱりヤバかった


納車時のこと
そもそも、ヤバい店から、ヤバい金額で買ったボルボなんてヤバいに決まっいてたんです。
楽しみにしていた納車日、お店に行くと店舗前には私が購入した車が停めてありました。
『え、汚いっ・・・』洗車も車内清掃もされておらず、置いてあったそのままの状態での納車でした。
特に説明や挨拶がないまま鍵だけを渡され『ありがとうございました。』とだけ言って、事務所へそそくさと戻る営業さん。
まぁ現状販売だしこんなもんか。と納得し帰宅する途中、コンビニに寄ることに。



遠目から愛車を眺めたかったんです。そんな時ってありますよね?
ホットコーヒーを買ってニヤニヤしながら車に戻りエンジンをかけると、メーターに「バッテリーデンアツテイカ」の文字が…
納車後10分の出来事でした、警告の表示がもうでるとは。
コンビニを出てからの記憶はありません『あちこち警告灯がつきまくって、本当に家まで帰れなかったらどうしよう。』と色々最悪の事態を考えてしまい、ヒヤヒヤしながら運転していたんだと思います。
現状販売とはいえ、充電くらいはして欲しいですよね。もしコンビニの駐車場でエンジンがかからなくなっていたら大変だった。
「こんな状態の車をお客さんに渡すのかぁ」と、本当にがっかりしました。
さらにそれから少しして、以前から相談をしていたボルボに詳しい整備士さんに点検をしてもらうことになったのですが、
『ミッションオイル漏れ・エンジンオイル漏れが結構ひどい状態ですね。』と指摘されました。
ボルボは底面に樹脂のカバーがついていて布が張ってあるのですが、その内張りがオイルでびしょびしょだったんです。
その時『やられた…』と確信しました。あの時、営業さんにちゃんと確認したのに。
会話で確認していただけなので、今から問い合わせてゴネられても面倒だと思い、泣き寝入りしました。
思えば、ミッションの不具合も問題ないと言っていたのに、30分程度走るとガクガクしてくるようになりました。
『ミッションが悪い車は仕入れないっス!』と自信満々だったあの時の営業さん、あそこで説明していたことぜーんぶハッタリだったんですね…笑
でも、学べたのでOKです。今思えばとてもいい人生経験でした。
その後は、かかりつけの整備士さんにしっかりと整備をしてもらったおかげで、今でも誤魔化しながら乗れています。
結論:ヤバい店は平気でウソをつく。不安なら自分で確認したり、念のため会話を録音するのが手かも。
保証無しの店舗で購入してしまった方は、基本的にクレームは通らないと思います。車体を下から見せてもらったり、気になるところは自分で確認するのがおすすめ。
もし知識がないなら、こっそり録音しながら質問攻めが良いかと思います。
そして購入後は、なるべく早めに整備工場で診てもらいましょうね。
ちなみに、私のボルボはオイル交換だけは前オーナーがマメにやっていたようで、とても綺麗でした。それが唯一の救いです。
失敗しない店の選び方


激安で外車を買おうとする以上、あちこちにリスクが潜んでいます。
激安輸入車専門店というコンセプトの販売店は、ほぼ危ないと思っていいでしょう。
それでもなるべく安く、けど安全に車を買えるならそうしたいはず。
そんな気持ちの方向けに、輸入車専門の整備士の方にいろいろ聞いてみました。
その答えを共有します。
- クチコミが良い:グーネットやカーセンサーだけでなく、GoogleMapの評価も必ずチェックする
- 歴史が長い:粗悪店はコロコロ場所を移転し営業するから、その土地で愛されているかチェックする
- 現車確認が丁寧:スタッフの対応をチェックする
- 自社整備か:ピットが無い販売店は外注により値段も高くなるし、いい加減。基本NG
- 支払方法:ローンをゴリ押ししてくるお店があり、親切じゃなくただの手数料目当て。基本NG
他にもいろいろ教えてもらえましたが、大切なのはこの5つだと教えてくれました。
さらに、現状販売で買うなら別に販売店を仲介するのももったいない。
現状販売・保証無しなら、販売店は横流ししているだけらしく、ヤフオクと変わらないそうなんです。
今ではオークション代行サイトも増えてきたので、次回の乗り換えでは私も活用してみます。
車両価格を節約して、浮いたお金を整備に使う方が賢明ですよね。
車=販売店という考え方は捨てて、いろんな角度から探せる選択肢を身につけた方が良い車に出会える。このように話していました。
一番のオススメはおさがり
でも一番良いのは、知り合いから譲ってもらうことらしい。下取りは値段がつかないから安価で譲ってもらえる。
おさがりのメリットは、現状ダメな部分だったり、これまで修理したパーツなども教えてもらえること。
購入後の整備にかかる費用が予想しやすくなります。
欲しい車のSNSコミュニティなどに参加して、仲良くなっておくと良い話が舞い込んでくるんだとか…
失敗しない車の選び方


今回の経験から得た知見はこうです。
結論:重大な欠陥になる部分だけを避けつつ、ある程度は妥協すること。
これが大切だと思いました。ただし、注意するべきポイントがあります。
こうした弱点を購入前によく調査しましょう。それが重大な欠陥でなければ購入すればいいし、危険なら買わないことです。
できれば現車確認の際に、リフトアップや試乗をするのがおすすめです。
- 天張りが垂れる
- ゴムパッキン類の劣化
- センサー類の故障
- オイル漏れ
- 窓落ち
これは一例で、たくさんの欠陥があります。車種の型式がわかれば、必ずネットで「型式+不具合」などで検索をしましょう。
壊れても負担が少ない部品なら、交換前提で購入する。
壊れたら車両購入金額を超える修理費になるなら購入しない。
このように選ぶと重大な失敗が減るので、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ・教訓
今回の経験で、学ぶことがたくさんありました。
私が購入した中古のボルボは、今思うと当たりだったのかもしれません。
まわりの輸入車に乗っている方々は「考えつく限りの範囲を超えて壊れてくる」と話しています。
話をするたび、故障した話題でもちきりになります。
それはそれで本人たちは楽しそうに話しているので微笑ましいのですが・・・
そのくらいの余裕と遊び心がなければ、激安の輸入車に乗るのは避けるべきなのかもしれませんね。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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