今回は少々マニアックですが、ボルボのDCTエンジンの特徴から、「搭載モデルの年式はいつからいつまでなの?」という点について、徹底解説していきます。
なぜDCTがダメなのかという理由についてもしっかりと解説します。
参考になれば幸いです。
中古のボルボ
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ボルボのDCTエンジン搭載モデルの年式はいつからいつまで?
ボルボのDCTエンジン搭載モデルの発売が開始されたのは2009年3月からです。
初めて6速デュアルクラッチ・トランスミッションが採用されたモデルは、2000㏄モデルの「2.0e・アクティブ」
その後も、2Lの6速ATにはDCTが後継モデルにも採用されていました。
ゲトラグ製DCT車の製造・販売が終了後、2.5LのトルコンATのみとなりました。
2L以下の6ATはすべてDCTだと覚えておけば、失敗はないでしょう。
とはいえ、念のため中古車のスタッフに確認をとることも忘れないようにしてくださいね。
2Lなら税金が安く済むので選んでしまいがちですが、「愛車に長く乗りたい」と思っているなら、2.4Lか2.5Lを選べば大丈夫です。
排気量が上がるので税金は高くなりますが、グレートが上位なので内装がリッチなのと走りには余裕と落ち着きがある良い車ですよ。
ボルボのアイシン製ATはいつからすべての車種で搭載されたの?
ボルボは2015(平成27)年3月発売の車両まで、ゲトラグ製DCTを搭載していました。
その後、数多くのトラブルや訴訟が問題となり、2015(平成27)年5月以降はアイシン製のミッションに切り替わりました。
購入を検討される方は、2016年以降のモデルの中から選ぶのが良いでしょう。
DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)の特徴
DCTはゲトラグ社との共同開発で誕生しました。
このDCTの特徴は、機械でマニュアルを制御したオートマ車という感じ。ギアをシフトする際、次のギアが常に待機させておくことでパワーロスを軽減させることで燃費が良く、スムーズに加速してくれるのが特徴です。
通常のミッションはトルコンAT(トルクコンバーター付きオートマ)
トルコンATと比べて、DCTは燃料消費を削減することができたのですが、構造上ストップアンドゴーが多い日本の道路事情に合わずに故障が多発。一気に信頼を失うことになりました。
北欧などの広い台地を長距離駆け抜けるのには最適なんだって。
私のV60もこのDCTミッションなのですが、確かに燃費はなかなか良い印象です。
最も特徴的なのは、オートマのようにアクセルを離した時に減速する抵抗を感じないというところ。
まるでマニュアル車のN(ニュートラル)に入れた状態で、抵抗なくスーっと惰性で走らせることができます。
これがなかなか癖になる乗り心地で、個人的にはとても好きです。
ただ、メンテナンスが必要だし、やっぱり長持ちしない雰囲気は感じます。なので車にある程度詳しくないと維持は難しいでしょう。
ボルボを買うならオススメの年式はある?
次に、これから購入を検討している方へ向けて、いつの年式のボルボを買うべきなのかを、モデル別に詳しく解説します。
ボルボの中古車でオススメの年式
ボルボはどの年式も素敵なのですが、厳選してみました。
年式 | 特徴 | 注意点 | 評価 |
---|---|---|---|
2008(平成20)年8月 モデル T5 TE | DCT直前モデルだから安心 上級グレード装備 古いから樹脂がペタペタするかも | パッキン類の劣化 ホースやベルトの劣化 | |
2011(平成23)年7月 モデル 2.5T SE | シンプルな内装 価格が安いのに安全性能に優れる 新しい | 同年式でDCTも混在 少しチープな印象 | |
2012(平成24)年4月 モデル 2.5Tクラシック | 最終モデル 高級感を少し感じる内装 | 特になし |
まず除外すべきはDCTということで、比較表にランクインしているはどれも2.5L。
あまり古すぎるとあれこれ手がかかるので、なるべく2012年式のモデルを探してみるのがいいと思います。
【壊れにくい】ボルボの伝統的なエンジンは直列5気筒
番外編です。ボルボの伝統的なエンジンといえば、ポルシェと共同開発をして完成した直列5気筒エンジンです。
V70は主にそのエンジンを使用していて、なめらかな乗り心地が好評です。
ゆったりとした走りとは裏腹に、踏めばしっかりと加速する二面性が運転者をワクワクさせてくれます。
昔のV70って、威圧感がなく上品なスタイルがとてもお洒落でだいすきな車種の一つです。
ちなみに、V70にもDCTを使用していた黒歴史があるので、購入の際には注意してください。
まとめ
今回は不本意にボルボのDCT搭載車を購入しないために、避ける方法を解説しました。
DCTは、燃費がよくて走るのが楽しくなるミッションです。さらに故障が多いから車両価格は激安。
はずれを引いてしまっても数年で乗り換える予定だったり、こまめにDCTオイルメンテナンスをする出費が苦ではないなら2Lを買ってみるのもありなのではないでしょうか?
乗り味がオートマとはまったく違うので、「エンジンのフィーリングを楽しみたい」という方にはオススメですよ。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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